急速に広がるグリーンファイナンスの市場では、世界に複数存在するガイドラインへの適合性によってグリーン性が評価されています。一方で、さまざまなグリーンボンドの中から、よりグリーン性が大きなものを投資対象として選定したい、グリーンローンにおいてグリーン性だけでなく環境リスクについてもきちんと把握したいといったニーズも拡大してきています。このためには、グリーン性とネガティブ影響について、より精緻で透明性の高い評価が必要です。
たとえば、大規模太陽光発電には森林伐採や景観、風力発電には騒音やバードストライク、バイオマスには原料調達といったリスクがあり、これらが操業の妨げとなることも考えられます。再生可能エネルギーによる環境へのネガティブ影響が全くないとは言えず、立地や規模、選定機器などによって環境や地域への影響はさまざまであり、プロジェクトごとにリスクの種類やグリーン性の大きさを見極める必要があります。
以下に、グリーンボンドやグリーンローンの資金使途となるグリーンプロジェクトの例を示します。プロジェクトには様々なケースがあるため、資金使途が本当にグリーンなプロジェクトなのか、その適格性について判断に迷う場合には、当社までお気軽にご相談下さい。